あるいは武器でいっぱいの箱

(Update 2020-07-08)

はじめに

工具はMakerの武器。

こんにちは、ぬるくてにわかな電子工作エアプガチ勢です。今日は私の妄想ツールボックスを紹介します。妄想なので全部持ってるわけじゃないです。

あくまで私が持っている/手に入れたい工具の紹介なので、プロの選択みたいなの読みたい人は専門の方の記事を参照のほど。

一般論

アマゾンで買い物をするとき、基本的にはAmazon.co.jpが販売している商品の中から選ぶこと 。失敗するリスクが下がる。工具や測定器は信頼できるものをそろえた方がいいので特に。

ただし、この記事で言えば、USBasp、部品マルチテスタ、安ロジアナなんかは、中国製のコピー製品、ジェネリック製品が便利に使える。Pro MicroやBlue Pill (STM32F103C8T6搭載のマイコンボード)なども似た状況だ。

ht-deko.com

www.aitendo.com

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サクラチェッカーを片手に立ち向かうのもいいだろう。 ただし、Arduinoの基板などは、USB-シリアル変換ICなどが公式から変更されていて、そのせいでうまく動かないなどあるので、基本的には公式か、SainSmartあたりから買うのがよさそう。

どちらにせよ、安さには理由があり、基本的には純正品が確保している何らかのマージンを削っている、みんながみんなブランドで殿様商売できるほどうまい世の中じゃない、ということを意識したい。 その上で、自分の技量に基づいて、どこまで自分で問題に対応できるか、リスクを許容できるか、マージンを削って安価に仕上げるか、という戦いに挑んでいこう。 我々はアマチュアなので。

工具

雑に使う安物が別にあるとよいが、やはりそれなりの品質があるものを揃えると作業が気持ちいい、ような気がする。

スクリュードライバはPB SWISS TOOLSだ、いやWERAだ。ニッパはフジ矢がいい、いやケイバだ、とか、諸説ある。とりあえずホーザンというのもアリだと思う。

個人的にはスクリュードライバはベッセル、はんだ関連は白光。ピンセットはガチ勢がたくさんいて怖いので言及しません。

ドライバ関連

他にも、時々ヘックスローブが必要になったりするので、スマートフォン修理用の特殊精密工具セットなどを持っておくと意外なほど役に立つ。

iFixit製品は高価だけどその分品質は良い、のだろうか。詳しくは知らない。少なくとも日本価格は割高。

はんだ関連

他にははんだ、フラックス、フラックスクリーナ、吸い取り線(ウィック)、吸取器、用途別のこて先などを適宜揃えていきましょう。

ゴッドはんだのセットは参考になる。

handatsuke.com

handatsuke.com

その他

あとはラジオペンチとかニッパとかそういうもの。先に挙げたような相応の品を使うとバチッと決まって気分がいい。

電子工作ではないけど、ショックレスハンマやネジザウルス、ボールポイントレンチなんか持っとくと家具の組み立てで役立つ。

ディジタルマルチメータ

個人の使用経験に基づいて三和、日置、フルークから例を挙げたが、他にも例えば共立や横河も良い選択肢だろう。

カードテスタ

メインのテスタがあっても、これはこれで便利に使えるので、持っていてもよい。導通チェックのためにはハンドヘルドを引っ張り出すだけでも手間。手頃なので壊してもへーき。

三和のPM3がいいのではないだろうか。

他の選択肢としては三和のPM300や日置のDT4222などがある。確かに反応が高速なのだが、その速度がカードテスタに必要だろうか。

ハンドヘルドテスタ

ベンチトップテスタ

よくわからない。34401Aをちょっと使ったことあるくらい。これかその後継を選んでおけば間違いはないだろうけど、高価い。

その他

  • M328/LCR-T4

    定量的な測定には全く適さないが、案外便利。安いので買って損はないはず。

    Shigezoneでカラー版が出てます。

    www.shigezone.com

電源

ベンチトップオシロスコープ

PCオシロスコープ/DAQ/ロジックアナライザ

PCペリフェラル

アプリケーション

  • jp.mathworks.com

    分野によっては未だ唯一無二の存在。一応はScilabにXCosというのがあるけど、それでも制御屋さんはもうMatlab/Simulinkなしでは生きていけないだろう(偏見)。

    学生版は99 USDでMatlabSimulinkの他いくつかのToolboxのバンドルが破格値で購入可能。 若い内に味を覚えさせてこれなしでは生きられない身体にしてしまう周到な作戦である。

    なお、非商用限定のHomeで同じ内容を揃えると600 USDくらいする。 アップグレードを受けるためには保守料(新品価格の50%という未確認情報あり)がかかるので注意。

  • National Instruments LabVIEW

    フルライセンスは高価であるが、個人用途であればバージョンが2014と古い点、Windowsの32bit版のみという制約はあれど、LabViEW Home Bundleが50 USD弱で利用可能。

    時代は変わりました。非商用なら無料で使えます。ただし、FPGAモジュールやRealtimeモジュールは使えないので、myRIOを使いたい人は注意が必要。

    note.com

  • LTSpice/TI-TINA

    www.analog.com

    www.tij.co.jp

    無償で利用可能なアナログ回路シミュレータ。とてもありがたい。

  • KiCAD

    kicad-pcb.org

    基板CADがFLOSSで提供されるなんて、なんていい時代なんでしょうね。ほんとうにありがたい。

プロトタイピング

おわりに

せっかく道具を揃えたのならエアプばかりしてないでちゃんと活用しましょう。はい。