我が家には電子工作グッズが多少あるのですが、全然活用できていません。 これではいかんと、まずは手慣らしに秋月のヘッドフォンアンプキットを組んでみました。
回路図を見ればすぐ理解できる程度の、オペアンプをつかった単電源の交流結合非反転増幅回路です。教科書通りといった感じ。 十年くらい前にChu Moyアンプが流行りましたが、あちらとは仮想GNDの使い方が違います。だから向こうは直流結合ですね。
というわけでサッと組み立て。白光 FX-600のちからがあればなんのその。一時間くらいで終わったはず。スルーホール実装の基板なんて全然簡単ですね。私の仕上がりはひどいものでしたが……。
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さて、せっかく測定器がありますので特性を測ってみましょう。
Analog Discovery 2 のネットワークアナライザ機能をつかって周波数特性を見ます。
筆記用具もMS Excelもなし、完全な手放しでこれができるのはとても便利ですね。
増幅回路のゲインは(1+47k/10k)=5.7、20 log (5.7)はだいたい 15.1 [dB]なので、まさしく教科書通りの結果が得られているということになりますね。いわゆるオーディオ帯域ではゲインも位相もフラットという、まあそりゃそうでしょうという結果。
さて、アンプとしてはというと、ちゃんと音がでます。それ以上の感想がない……。いや、音量はでてるなーと思いますが、普段がUSBオーディオインタフェース経由で聞いてるのであんまり差を実感できないという。実用上は可変抵抗が左右独立なのが扱いづらいですね。ポータブルするなら9V電池を使うのが楽そうですが、ケーシングはどうするのがいいんでしょうね。
はい、というわけで、一応は動作するものは出来上がりましたが、これでも技術的な事柄でお金を頂いている身の上ですので、この出来は流石にまずい。もっと手を動かして学びを得なければならないと痛感した次第です。