年初から始めた隔週刊ブログ、早くも書くネタが尽きてきました。
本来的にはふだんからネタを作るような生活をしよう、というモティベーションの下に始めたプロジェクトだったはずなのに……。
欧文フォント選び
同人活動をする予定はないのだけれど、もし自分がするなら、という前提で欧文フォントを選んでみる。
無料/自由/オープンソース
基本はURW++ Core 35かその派生のTeX Gyre、あるいはLibertinus/Linux Libertineで選ぶ。
URW++ Core 35はファウンダリが作った有名フォントだし、そもそもがPostScriptフォント向けなので定番はカバーできそう。
Libertineと同じプロジェクトがやっているSansのBiolinumはACMの論文なんかで採用されてる。 LibertineからforkしたLibertinusは今もアクティブに開発されているようなのでこっちを使うのもアリ。
具体的な選択としては、SerifはNimbus Roman(Times)、P052(Palatino)や、TeX Gyre Termes(Times) / Pagella(Palatino)、あるいはLinux Libertine / Libertinus Serif。 SansはNimbus Sans(Helvetica)、URW Gothic(Avant Garde Gothic)、TeX Gyre Heros(Helvetica) / Adventor(Avant Garde Gothic)、Linux Biolinum / Libertinus Sans (Optimaに雰囲気が似ている)。
SansにバリエーションがほしければFiraGoやOverpassなんかを織り交ぜると良さそう。 ほんとうはFrutigerやFuturaっぽいのがあるといいんだけど。
不自由で邪悪なプロプライエタリ
以前記事を書いたとおり、大手フォント配信サイトのライセンスは商用目的PDF埋め込みがカバーされていないので注意が必要。使うならラスタ化しないとだめ。つまり表紙デザインなどで使うのであれば問題は少ない。
本文で使いたい場合は以下の通り。
時々Designcutsがフォントのバンドルセールをやっているのでそれを狙う。ライセンス的に自由度が高いことを売りにしてるので心強い。ただしいいフォントがあるかどうかには疑問符。
最初から高品質なものが欲しい場合にはAdobe Fontsに課金するのが良いと思う。 Garamond、Caslon、Minion、Myriadあたりが狙い目か。AcuminやTRAJANも。 URW++のフォントもBodoniやBaskerville、Copperplateなど、さらに広い範囲でカバーされている。 ある程度揃えてしまうのであればAdobe Font Folioに手を出すというのもいいのかもしれない。
サブスクリプションが嫌という人にはFontspringでAdobeのフォントを買うという手もある。ここはWorry-free!と銘打って電子書籍でも使えるライセンスを打ち出してる。AdobeはWorry-freeで売ってるので問題なく使える。