注意:PC版でプレイしたい人は2018-02-23発売の『ことのはアムリラート コンプリートブック』を待とう!
はじめに
華やかなクリスマスシーズン!
ということでPC版/Android版/iOS版で配信が開始されたばかりのゲーム『ことのはアムリラート』をプレイしました。
部屋で。
ひとりで。
十二月の末も末に。
はい。
どんなゲーム?
端的に言えば全年齢向け百合ギャルゲーです。
このゲームを特徴づける要素として、会話の少なくない割合がユリアーモと呼ばれる言語によって交わされる、ということにあります。
以下公式サイトから引用。
女子高生の“凜(リン)”は、
地元の商店街で買い食いをした直後、
周囲の空気が一変したことに驚く。
よく知るはずの場所なのに、
看板の文字は読めず、
人々が話す言葉も意味不明な空間へ様変わり。
状況が飲み込めない凜(リン)は、
途方に暮れて座り込んでしまう。
……と、そこへアイドル並に
カワイイ女の子――“ルカ”が現れ、
救いの手を差し伸べてくれたのだった。
自称ポジティブさが売りの女子高生“リン”と、
カタコトの日本語でサポートしてくれる“ルカ”。
これは、そんなふたりが
手探りの意思疎通(ことのは)で織りなす、
もどかしくも純粋な……女の子同士の物語。
プレイ中の感想(体験版+公式サイト)
- 舞台が新杉田界隈だ
- ストリートビューを見ると、実際の駅舎は結構見た目が違うけれど、商店街とかはかなり似てそう。
- ものすごいフリフリの服を着た女の子が出てきたぞ。
- こういう物語の登場人物にまでデフコンを上げる必要はない。
- ユリアーモを聞いているとどうしてもスペイン語と認識してしまう。
- 辞書をくれ、辞書を。
- 日本語が存在する世界なのか。イージーモードでは?
- われわれは読者なので、物語を読み進める際に、文脈から何を言っているか類推できてしまうのですねえ。
- 逆に、そのリテラシーに未知の言語に対する障壁を下げる効果があるのも事実。
- リン氏に対するルカ氏の感情~
- 道端でうずくまる見知らぬ女性を拾う
- 初対面の相手を家に上げる
- 会ってから一日経ってない相手と一緒に風呂に入る
- 目と目があった瞬間から相思相愛かよ。
- ルカ氏、スペリングがLucaではないんだな。Lucaは男性名だけど。
- はあ……長妻樹里さんの声……いい……。
- 公式ページにあるルカ氏の紹介、一つわからない単語がある。調べてもわからない。
まとめ
短めではありますが面白い作品になっていると思います。
言語の分からない世界へ連れてこられるのは非常に大きなストレスで、心細くて、そんな中で久しぶりに見聞きした母国語に、感情を強く揺さぶられる。 多少言語がわかってきたところで、所詮相手の言っていることがわからない。自分の思っていることを伝えられない。そんな程度のものでしかない。自分のことを、自身の面倒さえ自分で見られない、赤子のように感じる。 そういう状況を仮想的に体験できるという意味で、価値がある。
スクリプティングにしろ、レコーディングにしろ、外国語をふんだんに使ったこのゲームは物語とは違った面でリッチな体験だと言えるでしょう。 作るの大変だったんだろうな。スタッフのみなさまありがとうございます。
個人的にいいなって思ったのは図書室でリン氏とルカ氏が会話してるシーン。 自分がわからない言語で会話が交わされているというだけでなんとなく不安になるというのはうまい。
強いて言えば2月に発売される『コンプリートブック』の存在に気づいて、それを待ってからプレイしたかった。 『コンプリートブック』にはゲーム本編、限定版収録分に十ページ以上追加した資料集、そして新作ドラマ音源が収録されて、ダウンロード版+700円という値段。 物理版だったら売却できるし、Android版だったら外でプレイできる(するか?)。PCダウンロード版が一番アドバンテージがないのです。 気づかなかったのは私だけど、うう、悔しい。
ところで、ユリアーモって、Julio+amoだけではなく、百合+amo、という読みはあり?
注意:以降の文章にはネタバレが含まれます
プレイ中の感想(ネタバレ)
- 大ネタの予想はつきやすい。
- Kamakuroの海へふたりで行ったときのことを覚えていれば、Rei氏の説明を受けた時点でネタは割れる。
- Juliamoに言語設定してプレイすると、Ruka氏は「グーテン アペティート!」とカタカナ表記で言っている。つまり彼女はドイツ語圏の出身という可能性が高いのではないだろうか。
- Ruka氏の家に家族がいない理由もそうか。
- Ruka氏が学校へ正規の課程では通っていなさそうというのもそうだな。これはいじめか何かで使うと思ってた。当たらずも遠からず。
- Juliamoの勉強を始めた時、商店街に八百屋さんがあることになっているんだけど、見た目でわからないタイプの店だったという筋はある。
- 図書館でのRei氏とRuka氏の会話はたいした話じゃないんだよな。それもまたうまい。
- 空がピンクなのに海が青いのって違和感がある。
- みんな言語習得早すぎでしょ。
- Isogo、新杉田民だったらわかりそうなんだけど。読者がそうでない、というのはわかる。
- Ruka氏をくるくる回して遊ぶゲーム、何?
- 最初読んだ時、AさんがRei氏だと思っていた。
- 残留ルートがTrue Endだと想定していた。
- 実質的なTrue Endは、だから少し意外。それでも十分ありえて妥当な結末なんだけど。